減衰音と減衰音
ピアノとマンドリンのアンサンブルで注意しなければならないことの1つが、どちらの楽器も減衰音である、という点なのではないかと思います。
マンドリンは撥弦楽器です。長い音をキープするために「トレモロ」という奏法を使います。ある意味マンドリンの音色というと、このトレモロ奏法を連想される方が多いのではと思います。
対して、ピアノも鍵盤を打つとハンマーが内部の弦を打つという構造です。
ピアノを習っている人であっても、このことをあまり意識されていない方がいらっしゃるように見受けられます。
どういうことかというと、発音したらその場でどんどん音が消えていってしまうのです。
鍵盤楽器でも比較的音が持続しやすいオルガンや、息が続けば音が鳴り続ける管楽器とは違うということです。
このことを考えて選曲をしないと、ただただ自分たちがやりたいだけではうまくいかないのです。
たまにリクエストをいただくので、それはありがたいなと思いますが、減衰音同士の組み合わせですのでどれだけアレンジに配慮しても演奏効果が上がらず、残念な感じになってしまう場合はリクエスト頂いてもプログラムに載せることが難しい・・・という、まあ裏事情ですので、あんまりくどくど説明することのない話を書いてみました。
(自分たちでやってみようかと思って出しても、この理由で下げた曲はたくさんあります)
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